マネーフォワードは5月27日、地域の金融機関向けに、スマートフォンから銀行のさまざまなサービスを利用できるようになる「BANK APP」の提供を来春から開始すると発表した。

同サービスにより、金融機関の利用者は口座開設や資産管理の手続きなどの銀行サービスをいつでもスマートフォンから利用できるようになるという。また、各金融機関は利用者との接点の強化や窓口業務のデジタル化、システムのクラウド化が実現でき、DX(デジタルトランスフォーメーション)にもつながる。

  • 「BANK APP」を来春より提供する

    「BANK APP」を来春より提供する

同サービスが対応するのは、口座の開設や資産の可視化に加えて、高額出金時のアラート、振替、振込、ローン、eKYC(electronic Know Your Customer:電子での本人確認)を活用した手続き、来店予約、ファイナンシャルプランナーへの相談など、金融機関と利用者の接点となる場面だ。なお、これらのサービスは段階的に追加されるようだ。

さらに、金融機関のDX支援を目的として、取引状況や利用状況を可視化する顧客管理サービス、顧客プロファイリングを活用したデジタルマーケティングサービス、カスタマーサポート代行サービスなども展開する予定だ。

  • 「BANK APP」の主な機能

    「BANK APP」の主な機能

同サービスはマネーフォワードの金融機関をはじめとしたクライアントと共創しながらサービスを提供する部門である「Money Forward X」が提供する「マネーフォワードFintechプラットフォーム」上で展開する新サービスだという。