日本IBMは5月26日、同社の金融サービス向けソリューション「デジタルサービス・プラットフォーム(IBM Digital Services Platform、DSP)」で、クレジットカード業務向けのマイクロ・サービスとなる「API Card Application」を新たに追加すると発表した。
同サービスでは、クレジットカード・サービス事業者が新サービスの提供や提携先・加盟店との協業で必要となる一連の機能を実装するためのマイクロサービスを提供する。実装できる機能としては、カード利用明細照会(確定/未確定)、ポイント累計照会、ID/パスワードによるログイン認証、顧客属性登録/変更/照会、リボ払い登録/解除/返済額変更などだ。
これらのサービスを、クレジットカード会員向けWebシステムや提携先モバイルアプリのAPI連携などに活用することで、クレジットカード会社のシステム開発・運用負荷を軽減できる。また、各種機能がクラウドに移設されることでクレジットカード会社の基幹システムの軽量化も図れる。
同社の試算では、同サービスによる新たなシステム開発の低減やテストの局所化で、約40%のコスト削減や約30%の開発期間短縮といった効果が期待できるという。