オービックビジネスコンサルタント(OBC)は5月26日、中堅・中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援する活動母体「バックオフィスからDX化プロジェクト」を始動することを発表した。
同プロジェクトは、コロナ禍の影響でテレワークや在宅勤務が強く推奨されたことにより、企業のDXは加速度的に進んだ一方で、中小企業はわずか1割程度したDXへの取り組みが進んでいないことを背景に始動した。パートナー企業とともに、経営者向け・バックオフィスの担当者に対し、DXの価値やメリットを体感できる企画を実施するという。 具体的には「DX情報の定期提供」「DX事例収集と紹介」「DX推進の支援」などを通じて、DXを推進していく。
OBCは、今回のプロジェクト始動に至った理由として、社内体制が整わなければDX化を進めることが難しく、特に経営層が納得しなければDXへの道のりは困難だということを挙げており、従業員が辞めることなく、デジタルネイティブな若い世代の人材も確保しながら、企業力を高めていくためには、DXは欠かせない取り組みとの見方を示している。
加えて、バックオフィスの経理業務では「インボイス制度」・「改正電子帳簿保存法」の2大改正により、ビジネスプロセス自体のデジタル化が本格的に要請され、請求書などの発行・受領プロセスの見直しが求められていることも始動に至った要因の1つだという。
OBCは、今後の展望について「企業活動を内側から支えるバックオフィス業務部門が、DXによって業務に変革をもたらし、さらなる経営力強化を支援できるよう、パートナー企業とともに活動していきたい」と述べている。