ソントレーゾは5月26日、企業の管理部門(総務、人事、経理など)に従事している人を対象に行った「管理部門のDX(デジタルトランスフォーメーション)」に関する調査の結果を発表した。
「DXについて、どの程度理解していますか?」の質問では、「内容までしっかりと理解している」が18.9%、「名前の意味と内容は大体理解している」が29.9%と、半数近い人が「理解している」と回答しているものの、「しっかりと理解している」という人は2割にも達していなかったという。
一方で「よく知らない」「全く知らない」「聞いたことがない」という人は、全体の半数を超える結果になっており、なかなか進まないDXの現状が明らかになったという。
また「管理部門ではDXを推進していますか?」という質問では、過半数を超える56.9%の人が「はい」と回答したという。DXを推進している人の比率は、前述の調査でDXを「理解している」と回答した方の比率を超えており、多くの管理部門の現場では、DXを「知らない」という人もDXに取り組んでいる、という現状が浮き彫りになったといえる。
「積極的にDXを推進していない理由」を聞いたところ、「IT知識がある社員が少ない」という回答が34.4%と最も多く、これに「最新のツールを扱えない(25.8%)」「DXに無関心な社員が多い(23.0%)」と続いているという。
同社はDXの課題について、システムやツールというよりは「人」に関するものが多いとの見解を述べており、その課題は導入意欲にも大きな影響を与えていると言えるとの見方を示している。