キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は5月26日、顔認証技術を活用し、パソコン画面の「のぞき見」による情報漏えいを防ぐ「のぞき見プロテクター」の提供を開始することを発表した。
同ソリューションは顔認証技術によりWebカメラ画像からパソコン利用者本人を認証し、本人以外を検知した場合には、パソコン画面をブラックアウトさせ、背後からのパソコン画面の「のぞき見」による情報漏えいを防止するソフトウェア。プライバシーフィルターと併用することで、ほとんどの角度から「のぞき見」を防ぐことが可能。
のぞき見を防止する物理的なプライバシーフィルターでは、背後などフィルターの見える範囲内からの「のぞき見」を防ぐことが難しく、また従来の顔認証を用いて「のぞき見」を防止するソリューションでは、導入コストが高いといった課題があった。
同ソリューションはキヤノンの顔認証技術を活用しており、マスクなどで顔の一部が隠れた状態、手元の資料確認でうつむいた状態や逆光でも本人と認証できるという。またパソコンの画面の前に本人がいるかどうかを検知し、本人不在の場合やなりすましの場合、画面をブラックアウトする。
さらに仮想カメラ機能により、単一のWebカメラでも、ZoomなどのWeb会議をしながら使うことが可能。Web会議でバーチャル背景を使っていても、「のぞき見」を防止できる。
同ソリューションの提供価格は、年間1万2000円(5ライセンス単位での販売)で、最小で20ライセンスからの販売となっている。