スズキは5月23日、自動車リサイクル料金の収支余剰金を活用した自社公益事業として、市場の廃車から回収した小型リチウムイオン電池(LIB)をソーラー街灯用電源に二次利用(リユース)する技術を開発したことを発表した。
これまで使用済みとなった小型LIBは余寿命を残したままであったとしても、処分されてしまっていたが、今回、廃車10台分の電池を1基のソーラー街灯の電源としてリユースすることを可能とする技術を開発したという。
今後、環境問題の観点から、ガソリン車の生産を終了し、ハイブリッド車や電気自動車(EV)などの電動車の生産台数を大きく増産していくことは、日本を含めて世界の多くの自動車メーカーの方向性となっている。
なお、スズキは、今回開発した技術は、将来的にそうした状況下で発生量が増加することが確実視されている使用済み小型LIBの有効な再利用に道を拓くものになるとする。同技術は、自社公益事業の成果として公開することで、技術の普及を図っていくとしているほか、同社は今後も持続的な社会に貢献する取り組みを進めていくとしている。