セーフィーとRidge-iは5月25日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)エンジンを搭載する高精度なカメラプラットフォームの実現に向けた業務提携を締結したことを発表した。今回の提携の第一弾として、土木および建設現場向けに侵入検知および動作検知の実証実験を開始している。
Ridge-iはAIやディープラーニング技術のコンサルティングと開発に携わっている。社会課題や顧客課題に向き合い、現場を見据えたコンサルテーションおよび戦略立案、導入効果のアセスメント、要望に合わせた高度なカスタムAIの開発など、導入から顧客による自走化までをワンストップで提供する。
今回同社が業務提携するセーフィーは、クラウド録画型映像プラットフォームを展開する。同社が保有するカメラとクラウド環境にRidge-iのAIエンジンを掛け合わせることで、高精度なカメラソリューションを迅速に導入できるようになると期待される。
今回の業務提携によって両社は、セーフィーが開発中のカメラから取得した動画を高精度に解析可能な解析プラットフォームに対し、Ridge-iのAIエンジンの提供やさまざまなツールの共同開発を進める予定だ。また、両社の業務提携による第一弾として、既にセーフィーのサービスを導入している土木や建設現場のユーザー向けに侵入検知や動作検知の実証実験を開始している。
実証実験では、Ridge-iが保有する骨格推定AI技術により、指差し確認や転倒などの動作検出を試みるという。さらに、カメラ画像を見ながら管理対象エリアをプロットするだけで設定可能なノーコード開発ツールの提供も実施する。
これらの技術の組み合わせにより、特定の通路に入る前に指差し確認をしない作業員がいる場合などにアラート通知を発せられるようになる。これにより、現場の安全管理および危険防止や監視エリアの設定などに必要なAI開発担当者のコスト軽減が見込めるという。