SOLIZEは5月24日、建設や工場などの現場の安全管理業務や危険予知活動を支援するクラウドサービス「SpectA KY-Tool」を7月1日から提供開始すると発表した。

同サービスは、同社独自の自然言語処理AI(人工知能)である「アスペクトエンジン」を活用した危険予知支援ツールで、現場で実施予定の作業や工事に関する情報を入力することで、蓄積した過去の災害事例から関連するリスクを抽出できる。

  • 「SpectA KY-Tool」の利用シーン

具体的には、作業に関連する対策やリスク要因を、関連度やリスクの高さに応じて表示する「安全指示対策一覧」と、事例における発生状況や関連度、重要度、リスク/対策などを要約した「災害事例一覧」の2つの情報を提示する。

  • 「災害事例一覧」のイメージ。画像やスコア、災害の重要度などで、当日の作業に関連した災害事例を抽出できる

同サービスを活用して抽出・レコメンドした情報を基に適切な安全指示・対策を作業者に喚起し、組織の中で活用しきれていない暗黙知となっている災害情報を共有することで、事故の未然防止につなげられるという。

作業当日の情報を入力する際は、特定の文言で記入するほかに関連するタグを用いる。類似の単語をAIが自動的にタグ付けして関連情報を検索することも可能で、文章検索時のキーワードの優先度なども任意で設定できる。タグ選択時は、選択したタグから関連性の高いタグが優先表示される。また、作業内容に加えて、細かい状況変化(天候など)の入力により、より関連性の高い事例を提示することが可能になる。