ラックは5月25日、地域活性をテーマにした新規事業開発として、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を活用して地域ビジネスの成長サイクルをサポートする、地域商社事業「黒こ」を開始すると発表した。
新事業は地域を主体とする事業サイクルの強化と、総合的なマーケティングをサポートするという。地場の既存産業と連携して、ITを駆使した課題の調査や企画、調達、流通など地域のビジネスが成長するためのサイクルを提案するとのことだ。
さらには、地域の外の消費者に地域内の商材およびサービスを提供して得られる消費者の動向、利用者の声の回収、分析フィードバックなど、地域の事業者が商品の改善や新たな商品開発、販路開拓に役立てられる情報を入手するための仕組みも提案する予定。
地域外の消費者とはフィードバックの還流だけでなく、「関係人口」として継続的に地域のファンとしてつながっているような仕組み作りも目指す。また同事業は、東京の会社としてではなく、各地域に根差して地域内に定着していくアプローチが特徴としている。
各地域での商社事業をよりセキュアに保つための取り組みとして、同社の地域向けIoTプラットフォーム「town」に連携できるSmartXサービスの利用も可能だ。「黒こ」は地域のさまざまな課題に合わせた解決策を地域事業者とともに創出し、継続的な事業の成長をサポートすることで、地域社会発展へ貢献したい考えだ。