Googleの日本法人は5月24日、同社のブログでGoogle ストリートビューが誕生してから15周年を迎えたことを発表した。
同サービスはGoogle 創業者の一人であるラリー ペイジ氏の発想から始まったという。バンにカメラをストラップで固定し、本社のあるマウンテンビュー(アメリカ カリフォルニア州)のGoogle キャンパスの撮影から開始したようだ。
2007年にサンフランシスコ、ニューヨーク、ラスベガス、マイアミ、デンバーから開始した同サービスは、日本では翌2008年から開始している。現在では世界で100を超える国や地域をカバーするまでに拡大した。
サービス開始15周年を記念し、これまでデスクトップでのみ利用だった「タイムマシン機能」をAndroidとiOSにも追加している。スマートフォンで見たい場所のストリートビュー画像を表示し、その場所が時間の経過とともにどのように変化したかを示す「デジタルタイムカプセル」として機能する。
ニューヨークのフリーダムタワーなどのランドマークが建設される過程や、日本では国立競技場や福島県の富岡町の過去の変化を閲覧可能だ。スマートフォンでは、ストリートビュー画像を表示して画面を下から上にスワイプすることで同機能を利用できる。
ブログでは、過去1年間にユーザーがストリートビューで訪れた人気の場所を発表している。
ストリートビューで人気だった15の国と地域は以下の通り。
1.インドネシア
2.アメリカ
3.日本
4.メキシコ
5.ブラジル
6.スペイン
7.イタリア
8.台湾
9.フランス
10.イギリス
11.アルゼンチン
12.トルコ
13.コロンビア
14.タイ
15.フィリピン
ストリートビューで人気だった15の都市は以下の通り。
1.ジャカルタ(インドネシア)
2.東京(日本)
3.メキシコシティ(メキシコ)
4.サンパウロ(ブラジル)
5.ブエノスアイレス(アルゼンチン)
6.ニューヨーク(アメリカ)
7.イスタンブール(イスタンブール)
8.台北(台湾)
9.パリ(フランス)
10.大阪(日本)
11.マニラ(フィリピン)
12.ロンドン(イギリス)
13.ロサンゼルス(アメリカ)
14.ボゴタ(コロンビア)
15.バンコク(タイ)
ストリートビューで人気だった10の場所は以下の通り。
1.ブルジュハリファ(アラブ首長国連邦)
2.エッフェル塔(フランス)
3.タージマハル(インド)
4.自由の女神(アメリカ)
5.コルコバードのキリスト像(ブラジル)
6.ライオライトの迷宮(アメリカ)
7.ギザの墓地遺跡(エジプト)
8.ホワイトハウス(アメリカ)
9.コロッセオ(イタリア)
10.モナス(インドネシア)
なお、日本で人気だった10の場所は以下の通りだ。
1.東京スカイツリー
2.冒険ランド
3.浅草寺
4.東京タワー
5.鉄人28号モニュメント
6.大阪城
7.日田 進撃の巨人 大山ダム銅像
8.東京ディズニーランド
9.天空の村・かかしの里
10.東京駅
これまでの15年間で、ストリートビューカーは地球を400周に相当する1600万キロ以上を走行して1700億枚以上の画像を撮影したとしている。ストリートビューカーには9台のカメラが搭載されておりさまざまな角度の画像を撮影できるほか、独自の画像処理センターとレーザービームで距離を正確に測定するLIDARセンサーも搭載しているという。
2012年には、ストリートビューカーが走行できない場所の画像を撮影するために、背負って歩けるトレッカーを採用している。トレッカーはボートや羊、ラクダ、探検隊、日本では秋田犬などによって運ばれ、車が進入できない場所を撮影しているとのことだ。
同社は次のマイルストーンとして、コンピュータビジョンとAI(Artificial Intelligence:人工知能)により没入感のある画像を作成する「Immersive View 機能」を発表している。同機能は実際に訪れる前に特定の場所を探索して体験するような使い方ができ、東京を含む世界のいくつかの都市に向けて年末までに公開する予定だ。