みつばコミュニティは5月23日、スペア・テクノロジーソリューションズのAI活用型オンデマンド交通システムを利用し、「横浜市都築区預かり保育児童向けシェアリングバス事業に向けた実証運行」を実施することを発表した。
岩谷学園のグループ校である認定こども園エクレス 幼稚園(横浜市都筑区)の協力のもと、実証実験を進めている。実施期間は5月16日~7月15日。
幼稚園の預かり保育後は多くの園でバス送迎が行われておらず、認定こども園エクレス 幼稚園に通う園児の保護者に対して実施したアンケートにより、預かり保育終了時のバス送迎バスのニーズが高いことが判明したという。
みつばコミュニティは、預かり保育後の送迎バス運行実現を目指し、AI活用型オンデマンド交通システムを利用したバス実証実験を実施している。利用ニーズに応じて日々柔軟に最適ルートを運行する仕組みが必要となるため、実証実験においてはスペア・テクノロジーソリューションズのAI活用型オンデマンド交通システムを利用。幼稚園と各家庭を効率よく結ぶルートをAIが速やかに見つけ出し、働く保護者の方が自宅で子どもの帰りを待つことができる環境を作るという。
今回の実証実験で、預かり保育後の送迎におけるオンデマンドバスの有効性を確認する。みつばコミュニティはその結果を踏まえ、複数の園を結ぶシェアバス送迎の実現を目指す。将来的には他の業種とも連携したシェアバス送迎を展開し、地域交通の利便性向上に取り組みつつ、最適なルート運行による交通事故リスクの最小化や環境負荷低減(ガソリン消費量削減、CO2排出量削減)を課題とし、SDGsの目標3(すべての人に健康と福祉を)や目標13(気候変動に具体的な対策を)の達成へ貢献するとしている。