米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は5月23日(米国時間)、「Mozilla Releases Security Products for Multiple Firefox Products|CISA」において、Mozilla FirefoxおよびThunderbirdに複数の弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。
脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Mozilla Firefox version 100.0.2よりも前のバージョン
- Mozilla Firefox version ESR 91.9.1よりも前のバージョン
- Mozilla Firefox for Android version 100.3よりも前のバージョン
- Mozilla Thunderbird version 91.9.1よりも前のバージョン
脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Mozilla Firefox version 100.0.2
- Mozilla Firefox version ESR 91.9.1
- Mozilla Firefox for Android version 100.3
- Mozilla Thunderbird version 91.9.1
修正対象となった脆弱性で特に深刻度が高いものは次のとおり。
- CVE-2022-1802: Top-Level Await 実装にプロトタイプ汚染の脆弱性 (深刻度 緊急)
- CVE-2022-1529: JavaScriptオブジェクトインデックスに信頼できない入力が使用された場合にプロトタイプ汚染が発生する脆弱性 (深刻度 緊急)
脆弱性の深刻度は2つとも緊急(Critical)と評価されており注意が必要。CISAは、上記のセキュリティ情報をチェックするとともに、必要に応じてアップデートを適用することを推奨している。
Firefoxはメニューから「Firefox について」を選択することで、Thunderbirdはメニューから「About Thunderbird」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってアプリケーションを再起動することでバージョンアップが適用される。