NTTデータとJSOLは5月23日、常陽銀行の法人営業の実業務において、口座入出金データを活用した「資金需要予測AIモデル」の効果検証を開始したことを発表した。実証期間は4月から8月まで。

「資金需要予測AIモデル」は常陽銀行の法人取引先における膨大な入出金データを学習し、過去の取引推移パターンから将来の資金需要を予測するもの。NTTデータとJSOLはAI技術を活用して同行における営業活動高度化に向けた支援について検討を行い、取引先企業の口座入出金データから資金需要見込みを予測するAIモデルを開発した。AIを活用することで、従来の経験に基づく人の判断では気が付かない変化の検知が可能となるという。

NTTデータとJSOLは今回の効果検証を通じて、「タイムリーな融資提案」「融資提案の質向上」「新規顧客への融資提案」の有効性を検証する。

  • 口座入出金データを活用した「資金需要予測AIモデル」導入による期待効果

NTTデータとJSOLは「資金需要予測AIモデル」の活用によって、これまで以上に早い取引先企業の取引状況検知を実現し、常陽銀行における取引先企業への先回りしたアプローチやデータ分析結果に基づく提案品質向上を目指し、常陽銀行のデータに基づく営業活動の定着と業務高度化の拡大に向けた支援を継続していきたい考え。