千葉県大網白里市とふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営するさとふるは5月23日、石器や土器の3D資料化などGIGAスクール構想に対応した小学生向けの教材を作成するための寄付を受付開始したこと発表した。
さとふるは、ふるさと納税の仕組みを活用して、寄付金の使途に応じた事業を立ち上げ寄付を募る、クラウドファンディング型ふるさと納税サイト「さとふるクラウドファンディング」を運営している。大網白里市は同サイトを活用して寄付金を募る。
集まった寄付金はオンラインコンテンツの作成や専門家による解説執筆の費用のほか、集まった寄付額に応じた点数の石器や土器の3D資料化のために活用する。GIGAスクール構想の取り組みにより小学生1人につき1台となったタブレットPCを活用した、良質な教材の提供を目指す。
博物館などの展示施設がない大網白里市では、時間・場所に依存しない文化資源に親しめる環境の提供を目的に、2018年2月にオンライン上で鑑賞できる「大網白里市デジタル博物館」を公開。同取組みは先進的な事業として注目された一方で、博物館のコンテンツは大人向けに作成されているため小学生には難しいという課題があったという。
そこで募集大網白里市は、学生向けにイラストを多く使った資料や3D資料など、親しみやすい教材の作成を目指し寄付を募集する。同市は2022年5月23日~2022年8月1日まで受け付け、240万円の寄付金を目指す。