チカクは5月20日、福岡県内で医療法人や社会福祉法人を運営する豊資会グループの協力の下、住宅型有料老人ホーム「ハイマート桑の実」、サービス付き高齢者向け住宅「ハイマート橘」、「ケアハウスどんぐり」、「グループホームどんぐり」の4つの介護施設にて、5月21日から7月31日にかけて、チカクのテレビ電話を活用したオンライン面会の実証実験を行うことを発表した。

  • チカクのテレビ電話サービスはインターネット環境の設定を行うことなく利用できる

チカクのテレビ電話は、インターネット環境の設定が一切不要で、ITが苦手な高齢者でも自宅のテレビで簡単に利用できる。

豊資会は、新型コロナウイルスの影響を受け、施設内での面会を制限しており、タブレットなどの機器を活用して、入居者と家族間でのオンライン面会の実施をしていたという。しかし、入居者及び家族の双方で機器を使いこなせないという課題があり、普及できないという課題を抱えていたとのことだ。

そこで、今回の実証実験では、高齢者向けテクノロジー(エイジテック)を活用することで入居者の生活の質と満足度を高めるとともに、さらには職員の負担軽減を図ってくことを狙っている。

  • チカクのテレビ電話サービスの仕組み

実証実験開始にあたり、チカクの代表取締役である梶原健司氏は、「九州地方は比較的高齢化が進んでいる地域で、中でも福岡県の高齢者人口は多く(全国9位、九州1位)、今後エイジテックの普及が期待されます。また、コロナウイルスの感染者数も高止まりの状況が続き、予断を許さない状況です。弊社のテレビ電話により、ご入居者のQOL向上に加え、豊資会グループの職員の皆様の負担軽減と生産性向上に寄与できればと考えております」とコメントしている。