ネットプロテクションズは5月20日、国内の企業で集金・経理業務などを担当する20代以上の男女550名を対象に、3月28日から3月31日の期間で実施した「企業の集金・経理業務についての意識調査」の結果を発表した。
調査の結果、BtoC企業の集金・経理業務の決済手段として「現金」が約6割を占め、またそれらの業務に携わる社員の約7割が残業をするなど、集金・経理業務の現場においてなかなか進まぬDX(デジタルトランスフォーメーション)化の実態、現金を扱う現場社員の実情などが浮き彫りになったという。
「あなたの勤務先が対応している支払い方法について、当てはまるものを全て選択してください」という質問では、BtoC企業では、1位が「現金」(57.7%)となり、次いで「請求書(自社発行)」(53.1%)、「口座振替」(38.2%)という結果になったという。一方で、BtoB企業では、「請求書払い(自社発行)」(58.6%)が最も多く、BtoC企業では60%近くにも迫った「現金払い」は31.2%にとどまった。
BtoC企業の集金・経理業務担当者に対して聞かれた「勤務先が対応している支払い方法について、対応や運用で、面倒を感じたことはありますか?」という質問では、65.3%がその対応や運用で面倒を感じており、またそのうちの半数がこの仕事を辞めたいと思ったことがあると回答した。
また、BtoC企業で集金・経理業務に携わる人の68.0%、BtoB企業の担当者の80.5%が残業をしていることも明らかになったという。どちらも残業時間について「1時間以上2時間未満」が最も多い回答になっており、とても長時間の労働になっているわけではないものの、自由解答欄には「現金での支払い、回収は手間と時間がかかるためその時間を他の業務に使いたい」といった声も寄せられているという。