ソフトバンクは5月20日、高齢者のフレイル予防に向けた取り組みとして、ウォーキングの習慣化を応援するスマートフォン向けの新アプリ「うごくま」を活用した実証実験を2022年6月8日より開始すると発表した。
フレイルとは加齢により心身が老い衰えた状態のことで、ウォーキングをはじめとする運動の習慣化で予防・改善が期待できるとされている。しかし、同社の調査によると、誰からの励ましもなくウォーキングを習慣化することは難しいと感じる高齢者が多く、習慣化には誰かが気にかけてくれるという励みが効果的であるという。
同実証実験は、ふじみ野市と江府町と共に開催するスマホ教室を通して実施。スマホ教室の参加者に「うごくま」を一定期間利用してもらい、参加者のアプリから集計した歩数データやフレイルチェック機能で判定したフレイル状態のデータ、参加者への健康意識に関するアンケートを基に効果検証を行う。
今回開発した同アプリは、歩数や歩行距離、消費カロリーが日別・週別・月別で確認できる。フレイルチェック機能では、全25問の診断を3カ月ごとに実施し、診断結果の振り返りを行い生活で気を付けるポイントの発見につなげる。
また、クマのキャラクター「うごくま」との会話機能を実装しており、「うごくま」が利用者を褒めたり励ましたり、相互にコミュニケーションを取ることで、ウォーキングの習慣化につなげる。会話のシナリオは、筑波大学監修のもと約380パターンを収録。
実証実験では、スマホ教室で「うごくま」の使い方を説明するとともに、スマホの基本的な操作を学べる講座を開催する。さらに、スマホ教室で「うごくま」の使い方を学んだ後の実践の場として、ウォーキングイベントを開催する予定だ。