トッパン・フォームズとTFペイメントサービスは5月20日、アミューズメント機器の硬貨決済データを自動取得し、クラウド上での管理を可能にするIoTセンシングデバイス「ThincaBridge(シンカブリッジ)」を6月2日に販売開始すると発表した。同製品は、GENDA GiGO Entertainment運営のアミューズメント施設への採用が決定しており、約4万台の導入が順次進められる。両社は2026年度までに20万台の販売を目指す。
同製品をアミューズメント機器に取り付けることで硬貨決済時の信号を取得し、硬貨決済データを即時にクラウド上の管理システムに連携することができる。これにより、従来は硬貨回収時に人手で行っていた集計業務の大幅な効率化と、アミューズメント機器の稼働状況の見える化が実現可能だ。
管理システムでは、硬貨決済データと電子マネー決済データの一元管理や、蓄積した決済データを活用した各機器の稼働状況の分析などが可能だ。
同製品では、スマートメーターなどで使用される無線通信規格Wi-SUN(920Mhz帯)を採用している。そのため、筐体からデータを収集するデバイス(子機)は単独でのインターネット接続が不要で、取得したデータをルーター(親機)に集約し、プラットフォームに連携することができる。