キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)とドクターズは5月20日、医療やクラウドを用いたデジタルヘルスサービスの開発や新規市場参入をしようとする企業を対象に、事業化に向けた学び、企業間コラボレーションなどを総合的に支援する「デジタルヘルス開発支援プロジェクト」を開始すると発表した。

同プロジェクトでは、AWS(Amazon Web Services)などクラウド上での3省2ガイドライン(厚生労働省、経済産業省、総務省の3省が発行する2つのガイドライン)対応に知見を持つキヤノンITSと、医療の知見を持つドクターズが協業し、医療全般のライフサイクルをカバーする各種サービスをトータルで提供する。

  • デジタルヘルス開発支援プロジェクト」での取り組み内容

キヤノンITSは、ガイドライン準拠のシステムを構築し、医療情報ガイドラインの適合性診断や関連文書作成支援などを行う。

ドクターズは専門医を中心とした600名超のエキスパート医師の知見を活かし、臨床現場目線で企業の取り組みを企画・提案する。医療現場に即した事業戦略の立案、医師・コメディカル・患者ヒアリングの支援、レピュテーションリスク対策支援を含めた企画立案のコンサルティングも行う。また、パイロット・臨終研究支援や医療機器認証取得支援も行う。

今後は、デジタルヘルスの最新動向や技術、企業の事業化ヒストリーを学ぶ「医療DX講演会」を定期開するほか、商談・講演会のリアル開催を年1回予定している。また、デジタルヘルス開発の個別相談会や開発支援(有料)は随時受け付ける。

  • キヤノンITSとドクターズの協業体制