コクヨは5月19日、鉛筆に取り付け、日々の勉強開始時間などを記録するIoT文具「しゅくだいやる気ペン」で取得したIoTデータ(対象ユーザー数約1700名)から、親子のコミュニケ―ションと家庭学習習慣化の関係を調査・分析し、その結果を発表した。
「しゅくだいやる気ペン」は、スマートフォンのアプリと連動して、子どもの日々の努力を「見える化」することで、学習への意欲を高めていくために開発された商品。センサー付きアタッチメントを鉛筆に取り付け、勉強への取り組みに応じてたまった「やる気パワー」をスマホアプリに取り込んで見える化するものだ。
同調査結果によると「花マルを日々もらっている子どもほど継続率が高い」という傾向にあることが定量的に分かったという。子どもの学習継続期間と花マルをつける習慣のある親(付与頻度75%以上)の割合の関係をみてみると、1週間しか継続できなかったユーザーの場合、花マルをつける習慣のある親の割合は24%程度に対して、15週継続できたユーザーの場合、花マルをつける習慣のある親の割合が72%と高くなっている。花マルをつけることで子どものモチベーションがあがり、学習習慣化につながっていると考えられる。
また花マルをつけるタイミングに関しては、学習を終えてから3分以内に花マルをつけているユーザーが31%、1時間以内が57%となっており、半数以上の親が子どもの近くで学習状況を見守っていることが分かった。
一方で、学習を終えてから2時間以上経過して花マルを付けている集団も存在。共働きや家事などで忙しい親が多くなっている中、親の留守中に子どもが一人で学習に取り組んでいるものと同社は推測する。ユーザーからは「花マルがたまっていく様子を毎日嬉しそうに確認していました」(小2・男子の親)といった声が上がっている。