三井情報は5月19日、東京都中野区の同社東中野オフィスにあるMKI IDEA LAB.(アイデアラボ)に、ローカル5G(第5世代移動通信システム)の技術検証が可能な施設「MKI 5G IDEA LAB.」を開設したと発表した。

  • 左から、「MKI 5G IDEA LAB」、デモンストレーションのイメージ

自治体・企業が主体的に利用可能なローカル5Gを使用するサービス・ソリューション創出の機運が高まっている一方で、自治体や企業でローカル5G環境を用意するには無線局免許の取得や無線基地局、コアネットワークなどの難易度の高い設計構築について専門知識が必要となり、課題になっている。

そのため同社は、自治体や企業のユーザーが持ち込んだ機器などをローカル5G環境に接続し、専任エンジニアと共に技術検証が可能な5Gラボおよびデモンストレーション・スペースを開設した。同スペースでは、オンプレミスとクラウドのコアネットワーク比較が可能。オンプレミスとクラウドを比較して確認できることで、ユーザーのサービスに合わせたコアネットワークの選択が期待できる。

ユーザーが用意した技術基準適合証明を取得した端末を三井情報が持つ基地局に接続して、実際の通信疎通や動作などの確認もできる。技術基準適合証明を取得していない端末は、電波暗箱を利用した通信疎通や動作検証が可能としている。

さらに、同スペースでは、ローカル5G/Wi-Fi 6にMRデバイスを接続した状態で3Dモデルの投影・操作が可能といい、相互の違いを体感できるという。また、通信速度や遅延などを数値上でも確認できるため、サービスの特性に合わせた無線環境の選択に役立つとしている。