Erlang(アーラン)の開発コミュニティは現地時間2022年5月18日、Erlang/OTP バージョン25.0をリリースした。ダウンロードページからはソースコードやWindows用バイナリーを入手できる。macOSはbrewコマンド、各Linuxディストリビューションもパッケージ用コマンドでプレビルドバイナリーファイルをインストール可能。Erlangは並行処理指向の開発言語として、一部のユーザーに根強く支持されてきた。ハイライトページによれば新バージョンでは、mapsおよびlistsモジュールに新機能を加え、JITコンパイラの改善やOpenSSL バージョン3.0のサポート、各機能の改善など全体の底上げを図っている。
たとえば要素を含んだリストを読み取り、グループ化する「maps:groups_from_list」は「maps:groups_from_list(fun erlang:length/1, ["ant", "buffalo", "cat", "dingo"]).」と実行することで、要素の文字列数に応じてグループ分けを行う。listsモジュールでは、各要素がリスト内の位置を返す「lists:enumerate」、リストから重複した要素を削除する「lists:uniq」が利用可能になった。本バージョンの変更箇所は多いため、使われる方はニュースページやReadmeを併読してほしい。