NTTドコモは5月18日、デジタル広告配信サービス「ドコモ広告」において、ユーザーからの事前同意のもと、ユーザーが契約するドコモの通信回線で各種サイトやアプリを利用した際にドコモが発行するIPアドレスを用いて、ライフスタイルに関連性が高い広告を配信する機能を10月(予定)から提供開始することを発表した。

これに先駆け、ユーザーからの「IPアドレスを用いた広告配信に関する同意」の取得を5月19日より開始する。

  • プライバシーに配慮した新たなデジタル広告配信機能

    プライバシーに配慮した新たなデジタル広告配信機能

同機能では、ユーザーからの事前同意に基づき、ドコモの通信回線で各種サイトやアプリを利用した際にドコモが発行するIPアドレスを用いてユーザーを識別し、独自の広告専用IDを生成して広告を提供する。

また、「プライバシーポリシー」に即した範囲で、ドコモが取得し保有するデータをもとにユーザーの興味・関心などを推定するため、第三者が発行し運用するクッキーなどを用いて収集されるデータを用いることなく、ひとりひとりに合わせてドコモが推奨する広告を配信するという。

ユーザーは「パーソナルデータダッシュボード」でいつでも同機能を用いた広告配信への同意・拒否を変更することが可能で、一度同意・拒否の設定をすると、設定を変更するまでその状態を保持するため、クッキーのようにWebサイトごとの設定が不要だという。同意/拒否設定の対象者は、「ドコモの回線を契約している」「spモードを契約している」「dアカウントを保有している」「dポイントクラブ会員である」のすべてを満たすユーザーとなっている。

  • 「パーソナルデータダッシュボード」での同意・拒否設定画面イメージ

    「パーソナルデータダッシュボード」での同意・拒否設定画面イメージ

この機能による広告配信は、「dメニュー」をはじめとしたドコモが提供するメディアのほか、ドコモ以外の事業者が提供するメディアでの広告配信に対応予定だとしている。