東急建設は5月18日、BIM(Building Information Modeling)を活用したエネルギーシミュレーションツール「TC-BES(Tokyu Construction-Building Energy Simulator)」の開発を発表した。

同社は建設業におけるCO2削減対策の1つであるZEB(Net Zero Energy Building)の実現で必要な、設計初期段階の建築物のエネルギー消費量低減に対応するため、同ツールを開発した。

同ツールでは、設計初期段階における一次エネルギー消費量を含む、各種エネルギー消費量低減のケーススタディーを、複数案比較・改善することが可能だ。具体的には、BIMから生成したエネルギーモデルと、同社が過去に携わったZEB案件のデータベースを利用し、「Open Studio」(エネルギー消費性能計算プログラム)にて解析を行う一連のフローを自動化することができる。

  • 「TC-BES」のシステム概念図

同ツールの提供は、建築事業の脱炭素・デジタルシフトを加速させるための取り組みであり、2022年度より同社にて試験導入を開始する。今後は同ツールを顧客企業のニーズに即して最適なZEBの提案に役立てる。