米Power Integrationsは、バスやトラックなどの電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車、建設機械、採掘機械、農業機械などの高出力自動車向けゲートドライバ基板「SCALE EVモジュール」を発表した。
SCALE EVはプリント基板に実装された形で提供されるゲートドライバで、強化絶縁された2チャンネルのゲートドライバ 、ゲート駆動に関連する電源および監視テレメトリを内蔵している。同モジュールはASIL-Bの車載認証を取得済みなほか、ASIL-Cのトラクションインバータ設計の実装に対応するとしている。
最初のSCALE EVファミリ製品「2SP0215F2Q0C」は、EconoDUAL 900A/1200VのIGBTハーフブリッジモジュール向けで、800Vの車両システム電圧の要件を満たすように設計されており、システムマイコンへの入出力ラインは、独立した2つのオンボードコネクタで接続されるなど、機能安全要件に適合している。
なお、同モジュールファミリは400Vおよび800Vシステム用の1200V定格で、SiC MOSFETならびにSi IGBTの両方をサポートしており、アクティブ短絡、接続されたDCリンクコンデンサのアクティブ放電、アクティブゲート制御による過電圧制限、ゲートモニタリング、信号伝送モニタリング、オンチップ温度モニタリングなどの診断機能、SiC MOSFETで1μs以下、IGBTで3μs以下の短絡および過電流応答など、幅広い保護機能も含まれているという。