安田不動産、安田開発、日立製作所、日立ビルシステムの4社は5月17日、デジタル技術の活用によるオフィスビルの価値向上とビル周辺エリアの魅力向上に向けた協創を開始することに合意したと発表した。

第一弾の取り組みとして、安田不動産が運営を行うビル内(ワテラス)にて安田開発が運営する飲食店において、ワテラスに入居する日立と日立ビルシステムの社員が、日立のビル分野におけるIoT基盤「Lumada」の最新ソリューションである就業者向けソリューション「BuilPass(ビルパス)」のスマートフォンアプリを用いて事前にオンラインでテイクアウト商品の注文と決済を行い、店舗にて受け取りを行う実証実験を2022年5月23日から開始する。

  • 実証実験を行うカフェ&ダイニング「Terrace 8890」(左)と「BuilPass」のスマートフォンアプリ画面イメージ(右)

    実証実験を行うカフェ&ダイニング「Terrace 8890」(左)と「BuilPass」のスマートフォンアプリ画面イメージ(右)

事前にキャッシュレス決済する方式とすることで、飲食店と社員の双方の利便性を高めるとともに、注文商品の提供までのステータスをアプリ内に表示することで店舗での待ち時間などの無駄を省いたスムーズな取引を目指す。

今後「BuilPass」にデータ集約・分析機能を追加し、購買データ分析を行うなど、段階的に内容を拡大していく予定。日立と日立ビルシステムでは同実証実験を通じて、「BuilPass」の実環境での運用方法およびその利便性を検証し、「BuilPass」の機能強化や運用ノウハウの蓄積を図る。安田不動産は同実証実験の効果を検証し、ワテラス内でのさらなる展開を検討する考えだ。