米Kasten by Veeamは5月16日、Kubernetes環境向けのデータマネジメントプラットフォームの新バージョン「Kasten by Veeam K10 V5.0」(Kasten K10 V5.0)を発表した。新バージョンでは、開発環境のセキュリティ強化やCD/CIパイプラインの合理化のための新機能などが追加され、他のプラットフォームとの統合などエコシステム拡大が図られた。

Kasten K10 V5.0では、AWS Key Management ServiceおよびHashiCorp Vaultと統合。ダッシュボードではKubernetesネイティブのRBACオブジェクトが利用できるようになり、プラットフォームのハードニングが強化された。

  • 「Kasten K10 V5.0」ダッシュボード

このほか、Amazon Simple Storage Service(AWS S3)のS3オブジェクトロック、S3互換ストレージによるランサムウェア攻撃の検出、データ保護ポリシーのガードレール、総合的なランサムウェア保護を行う不変性を持つVeeam Linux強化リポジトリがサポートされた。

また、CD/CIパイプラインの合理化に向けて、Amazon Elastic Kubernetes Serviceのブループリント、Red Hat OpenShift Operator、MS SQLおよびPostgreSQL Operator用の新しい組み込みKanisterブループリント、より直感的かつ合理的なワークフローを実現する新しいブループリントエディタ、重要メトリクス用のReports Generatorによる運用向けのシンプルなUXが統合されたアドオンも新たに提供する。

プラットフォームのエコシステム拡大の一環として、Red Hat Marketplace、SUSE Rancher Marketplace、VMWare vSphere with Tanzu、Falcoのサポートなど、業界をけん引するテクノロジーやプラットフォームと統合した。