富士通は5月16日、ビジネスと社会に関する同社の未来ビジョンを発信する「Fujitsu Technology and Service Vision」の2022年度版を発表した。
2013年の初版発行から10年目を迎える今回は、気候変動や新型コロナウイルス感染症をはじめとする昨今の世界の情勢を踏まえ、企業がこれからの10年で取り組むべき優先課題や、テクノロジーのビジョンなどについて提言した。
同社は、デジタルイノベーションの力によって、環境・社会・経済により良いインパクトを与えるためにビジネスを変革する「サステナビリティ・トランスフォーメーション」を最重要テーマに掲げる。環境や社会、経済のサステナビリティが重要な経営の優先課題となってきており、地球環境への影響を踏まえて経済活動を行う必要が出ているからだ。
また、同社はサステナブルな世界を形づくる鍵となる要素を、ヒューマンセントリック、データドリブン、コネクテッドの3つと考えており、3つの要素に沿った、これからの10年を導く4つの未来ビジョンとして、「ボーダレス・ワールド」「ダイナミック・レジリエンス」「ディスカバリー革命」「すべてにトラストを」を掲げる。
同社は今後、顧客のサステナビリティ・トランスフォーメーションを実現するためのパートナーとして、2021年10月7日に発表したサステナブルな世界の実現を目指す新事業ブランド「Fujitsu Uvance」の事業対象となる7つのKey Focus Areas(重点注力分野)における重要課題の解決に取り組む。