BIPROGYは5月16日、日本酒の輸出を支援するプラットフォーム「J's Marketplace」のトライアルサービスを開始したと発表した。輸入事業者と蔵元は、「J's Marketplace」を通じて、デジタル取引を行うと同時に、輸送や通関に関する手続きが行える。

「J's Marketplace」を利用することで、英語に堪能な社員の雇用の難しい蔵元も簡単に輸入事業者と取引ができ、日本酒の輸出が可能になる。

「J's Marketplace」では、商品の注文と輸送手配、輸出入手続きを注文と同時に行えるほか、注文内容、納期、船便スケジュールなどの変更にスピーディーに対応する。

注文は1ケースから、輸送はM3(=1平方メートル。720mlボトルで23ケース相当)単位から手配可能であり、小口注文・小口輸送により大幅な時間短縮と商談機会を創出する。

  • 「J’s Marketplace」の仕組み

同社は、「J’s Marketplace」を通じて、日本酒などの伝統的特産品の越境時に遭遇する言葉の壁や輸送手段の確保などの課題を解決し、蔵元と輸入事業者が円滑かつ自由な取引が行えるビジネス環境を提供する。

実証実験の結果に基づき、同サービスを2022年度に事業化し、将来的には 200蔵元以上が参加し 10数カ国への輸出を行う、日本起点のクロスボーダーなコミュニティーへの拡大を目指す。