Googleは5月11日(米国時間)、同社のイベント「Google I/O」の場において、本来のクレジットカード番号の代わりに仮想的な使い捨ての番号を使用できるようにする「バーチャルカード」機能を発表した。WebブラウザのGoogle ChromeとスマートフォンOSのAndroidで提供されるこの新機能を利用すれば、オンラインでの決済において、正規のクレジットカード番号を入力することなく安全に取引が行えるようになる。2022年の夏頃から、米国向けに展開が開始されるという。

新しいバーチャルカード機能に関する詳細は、公式ブログの次の記事で解説されている。

この機能を使用すると、正規のクレジットカード情報にひもづけられたバーチャルカード番号を生成することができる。バーチャルカード番号はオンライン決済でクレジットカードのの代わりに利用可能なため、ユーザーは正規のカード番号を入力したり、相手に知られたりすることなく、安全に支払いを行えるようになる。

  • Googleが提供するバーチャルカード機能の例 - 引用:Google Official Blog

    Googleが提供するバーチャルカード機能の例 引用:Google Official Blog

Googleによれば、ChromeとAndroidでは決済時にセキュリティコードを含むバーチャルカードの詳細情報を自動入力することができるという。対象のカード機能の有効/無効の切り替えや、バーチャルカード番号の確認、最近の使用履歴の確認なども、Google Pay上で行うことが可能。実際の支払い請求は、バーチャルカードにひもづけられた正規のクレジットカードに対して行われる。

バーチャルカード機能は、当初は米国で、Visa、American Express、Mastercard、およびCapitalOneカード向けに提供されるという。米国以外の国に提供される予定があるかどうかについては、現時点では明らかにされていない。