TISとインテックとJCGは5月13日、TIS DIGITAL Innovation Center32階ラボ(TIS豊洲オフィス)に構築したローカル5G環境で、ローカル5Gを活用したeスポーツイベント開催に向けた検証を1月18日・25日の2日間実施したことを発表した。
今回、高速・低遅延が必要とされるeスポーツイベントを想定し、従来の有線ネットワークと変わらない通信が実現できるか、通信品質、通信環境の設営コスト、アマチュア選手によるプレイ感覚の3つの観点で稼働検証を行ったという。
この検証は5G技術活用型開発等促進事業の採択スタートアップであり、eスポーツイベントを企画・運営するJCGがeスポーツ環境を設営し、TISが自社豊洲オフィスに開設したローカル5G環境を提供して、ローカル5Gを含むワイヤレスDXを展開するインテックがネットワーク通信の計測を実施した。
結果としては、ローカル5G、Wi-Fi 6、有線LANそれぞれの比較検証のすべてで、通信帯域についてどれも大きな差は見られず、無線化しても必要な速度が発揮できることが確認できたという。
また、遅延性は、有線に次いでローカル5Gが少ないという結果となり、さらにゲーミングPCとローカル5Gへの接続方法を複数検証すると、接続方法により遅延時間が変化することが分かったとのことだ。
3社は今後、同実証を踏まえ、さらなる検証を行うため、プロスポーツ選手も参加するような大規模イベントでの検証を実施していく予定。