京阪ホールディングス(以下略、京阪HD)とデータグリッドは、AIでキャラクターを合成するシンセティックAI技術で作成した「デジタルヒューマン」での観光PRの実証実験を5月13日から5月27日まで、京阪電車公式YouTubeチャンネルやSNSで行うことを発表した。

  • 京阪電車公式 YouTube チャンネル デジタルヒューマン検証動画(公式Webサイトより)

    京阪電車公式 YouTube チャンネル デジタルヒューマン検証動画(公式Webサイト)

実証実験は、「デジタルヒューマン」が京都の観光案内を行う動画をYouTubeで公開し、その視聴アンケートから親近感、魅力などの基礎データの取得及び、観光案内の理解度や訪問意思などの文字、音声情報との比較検討、制作プロセスにおける技術的制約等の検証が行われる。

動画は男女の「デジタルヒューマン」ペアが、京都内の八坂の塔や八坂庚申堂などの観光スポットの紹介を行い視聴アンケートへの協力を要請する内容になっている。リアルに造形されたキャラクターは、最新のシンセティックAI技術により施設やカフェなどの店舗にも自然に合成されており、通常の人間が案内するのと変わらないものとなっている。

  • 検証動画より抜粋(同社資料より)

    検証動画より抜粋(同社資料より)

同社は今回の実証実験について、今後の普及が予想されるメタバースでの活用を想定したもので、京阪グループとして新技術に取り組むことを公表している。「デジタルヒューマン」を作成したデータグリッドは、京都大学発のスタートアップ企業で、シンセティックAI技術を活用したソリューションの共同開発及びAIプロダクトの提供を行っている。