大和ライフネクストは5月13日、同社が管理を受託する分譲マンションへ「居住者セルフ登録式 顔認証エントランス解錠システム」を導入したと発表した。同システムは、セントラル警備保障、 シーティディーネットワークスと共に開発したもので、2022年2月に施工完了し、運用を開始している。

  • 分譲マンションに導入された顔認証用のカメラと設置イメージ

3社は居住者自身で登録用カードを用いて顔登録を行うことができるオリジナルファームウエアを開発し、顔認証に使用するサーマルカメラ(GJ-ACA70CR-TH for Residence)に標準機能として搭載した。同機能により、事前の書類手続きや申請、管理員などと日程調整をせずに、顔認証が行える。

居住者は自身の好きなタイミングで顔登録・削除を行うことができるため、時間拘束がなくなるうえ、マンション管理者による登録時の本人確認、登録・削除の作業、メンテナンスも不要だ。

  • 登録用カードを使用して、セルフで顔登録を行うイメージ

顔認証以外にも、検温機能、パスワードやカードキーでの解錠機能も搭載している。パスワードやカードキーを利用すれば、居住者だけでなく管理員や清掃員、工事・点検作業員も利用で、訪問介護や新聞の階上配達などにも活用できる。

大和ライフネクストは今後、顔認証システムを活用した共用部施設の利用料金の決済や、勤怠管理、ワンタイムパスワード発行による協力会社の入退館管理など、さまざまな建物の管理ツールとしての応用を検討している。