ネクストシステムは5月12日、製造・生産現場向けに、AIで作業解析や行動解析が可能なシステム「VP-Motion」の提供を開始したと発表した。

  • VP-Motionのイメージ

    VP-Motionのイメージ(出典:ネクストシステム)

VP-Motionは、検出したい行動や作業、動作に名前(ラベル)をつけて、あらかじめAIに学習させることで、骨格情報から対象の人物がどんな行動や作業をしているかをリアルタイムで判別できるAI行動解析システム。

骨格情報の検出には、同社が開発・提供している姿勢推定AIエンジン「VisionPose」が活用されている。

作業解析を行う事前準備として、教師データ作成ツール「VP-Motion Annotator」で動画素材から、検出したい行動にクライアント自身でラベルを設定し、学習システム「VP-Motion Trainer」で学習を行うと、オリジナルのAIモデル(学習済モデル)を自動生成することができるという。

実際に作業解析を行う際には、現場にカメラを設置し、監視システム「VP-Motion Monitor」にAIモデル(学習済モデル)を適用すると、あらかじめ学習させた作業を対象の人物が行った際にリアルタイムで検出することができる。

これにより、作業ミスの検知や急病人、転倒事故の早期発見、事故へつながる行動の検知、不審行動の検知が行えるほか、データを蓄積することで、頻繁に間違える作業工程がある場合には作業の簡略化を検討するといった業務改善にも活用ができるとしている。

また、カメラから検知したログデータをリアルタイムで外部アプリケーションへ送信できるため、特定の行動が検知された際に機械を停止するなど、作業の自動化にも利用できるという。

なお、VP-Motionは、教師データ作成ツール「VP-Motion Annotator」、学習システム「VP-Motion Trainer」、監視システム「VP-Motion Monitor」、学習システム用プロダクトキー(PC1台分)、監視システム用プロダクトキー(PC1台分)を基本パッケージとして79万8000円(税別)で提供され、追加ライセンスはPC1台あたり9万8000円(税別)で利用が可能、年間サポートは24万円(税別)だが、必須ではないとしている。