日清紡グループの日本無線は首都高速道路と共同で、首都高速道路等の線状の敷地に設置するローカル5G無線通信エリア構築の共同研究を実施することを発表。同社によると首都高速道路でのローカル5G無線通信エリア構築は日本初となる。
共同研究の主要な達成目標は、"都市内高速道路における線状の無線通信エリア構築方法の確立"と"シミュレーションと実測の差異分析による効果的なエリア設計手法の確立"の二つ。こられの課題を達成のため日本無線は、指定エリア以外への電波の漏れを極力少なくする「線状エリア対策アンテナ」を独自開発、実際の首都高速上に設置し、実証実験を通してその能力の検証を行う。検証は1年間を通し行われ、首都高速でのローカル5Gエリアの構築から、実測データの取得、シミュレーションと実測の差異分析を行う。今回の共同研究で得られた技術は、他の線状に広がる公共交通機関や道路、河川などのローカル5G環境構築に活用され災害対策や道路の渋滞緩和、事故や損傷等の早期発見に活用されるという。