メディカル・データ・ビジョン(MDV)は5月10日、ディー・エヌ・エー(DeNA)と1500万人超の保険者データベース構築などを骨子とした業務提携契約を締結したことを発表した。
DeNAの子会社であるDeSCヘルスケアが提供するヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」は健保や自治体など計約100団体、およそ480万人が利用している。また、DeNAはデータホライゾンなどと業務提携しており、利活用可能な保険者データベースは808万人を超えるという。
一方のMDVは、医療機関から二次利用許諾を得た匿名加工データを集積しており、3960万人の病院データと771万人の健康保険組合データを有する。
今回の業務提携により、両社のデータベースを連携することで保険者データ1500万人超、病院データ約4000万人のデータベースが構築できる見込み。また、MDVの診療データベース分析用Webサービス「MDV analyzer」に連携したデータベースを今夏より搭載し、サービス提供を開始予定とのことだ。
さらに両社は、MDVのPHR(Personal Health Record)サービス「カルテコ」などのサービスと、DeSCヘルスケアの「kencom」などのサービスのアセット連携を検討する。これにより生活者の健康増進をサポートし、将来的には医療費の適正化にも貢献する狙いだ。