デロイトトーマツは5月10日、ユニ・チャームと、ユニ・チャーム製品の製品別の温室効果ガス排出量の開示を目指し、スコープ3(自社の直接排出、電力消費に伴う間接排出にとどまらない、調達する原材料、製品やサービスなどサプライチェーン全体まで含めた、脱炭素化のこと)を含む包括的な温室効果ガス排出量可視化プロジェクトを開始することを発表した。

同プロジェクトは、ユニ・チャームが2020年5月に公表した「環境目標2030」および同年10月に公表した中長期ESG(Environment・Social・Governance)目標「Kyo-sei Life Vision 2030」において掲げた「気候変動対応」への取り組みを推進するもので、カーボンニュートラルの包括支援に知見・経験が豊富なデロイトトーマツが支援するという。

具体的な取り組みとしては、「見えて、測れて、手が打てる」を合言葉に、まずは2022年度中に温室効果ガス排出量可視化基盤の構築を実施し、再エネと省エネ率の改善に向けた基準となるデータ収集を実施する方針。

また、具体的な算定運用を開始するとともに、製品別の温室効果ガス排出量の開示ならびに、排出量削減効果に向けた取り組みを実施するという。

両社は、同プロジェクトを通じて将来的に社会全体におけるカーボンニュートラルへの貢献を目指し、自社のサプライヤー企業、ベンダー企業へのさらなる貢献を見据え、同業他社も含む消費財業界における業界横断の基盤整備の一翼を担っていくことを目指す。