SmartHRは5月10日、同社が運営するクラウド人事労務ソフト「SmartHR(スマートエイチアール)」とiCAREが提供する健康管理システム「Carely(ケアリィ)」が協業契約を締結し、両サービスのシームレスなシステム連携を開始したことを発表した。

  • SmartHRとCarelyはシームレスなシステム連携を開始する

SmartHRは雇用契約や入社手続き、年末調整などの労務手続きをペーパーレス化してデータとして蓄積するだけでなく、勤怠管理システムや給与計算システムなどとの連携によりさまざまなデータの一元管理も可能なクラウド人事労務ソフトだ。同サービスに蓄積した従業員データを活用した「人事評価」や「従業員サーベイ」などの人材マネジメント機能により、組織の活性化や組織変革を支援する。

一方のCarelyは、企業が持つ健康診断やストレスチェックの結果を一元管理可能な健康管理システム。少ないマンパワーでもミスなく効果的に使いこなせる設計で、健康診断のデジタル予約、ストレスの組織分析、ハイリスク者の予防措置が同サービス内で完結する特徴を持つ。

両サービスは従業員の健康管理に関する人事および労務担当者の業務効率化を目的として、2019年3月にAPI(Application Programming Interface)連携を開始している。今回の協業には、相互の協力体制をこれまで以上に強化することでシステム連携の利便性を向上させ、煩雑な従業員の健康管理業務の効率化を促進する狙いがあるという。また、集約した従業員の健康データをもとに組織の健康状態を可視化することで、人材戦略策定におけるデータ活用も後押しする。

また、SmartHRの導入企業はCarelyを利用することで、SmartHRに登録している従業員情報に基づいて健康診断の予約および受診状況や健診結果などを一元管理可能となる。Carelyの導入企業はSmartHRの利用により、初期導入作業や毎月の従業員情報の更新作業が容易に行えるようになるとのことだ。さらに、セキュリティを維持したままCarely内に設置されたボタンからワンクリックでSmartHRの従業員情報とシームレスに同期可能になっている。