ミロク情報サービスの子会社で中小企業を対象にIT専門家のシェアリングおよびサブスクリプション事業を展開する「DX Tokyo(ディーエックス トウキョウ)」は5月10日、ITコーディネータ協会(ITCA)と全国の中小企業の活性化を目的とした「包括的連携・協力に関する協定」を締結したことを発表した。
DX Tokyoは今回の協定の締結により、両者が持つ人材力と全国に広がるネットワークを生かして、中小企業とIT専門家をつないでDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、双方の協力によって全国の中小企業の活性化を目指すとしている。
また、IT分野に精通したITコーディネータと積極的に連携し、中立な立場でITの有効活用による中小企業の経営課題の解決に取り組むとのことだ。
両者の連携内容は主に「IT専門家の活用や派遣に関する事項」「ネットワークを活用した中小企業支援の協力に関する事項」「中小企業支援のための事業協力に関する事項」の3点。
全国の各中小企業からDX Tokyoへ相談があった際には、IT専門家の実績やスキルを踏まえて、企業の経営課題や要望に適したスタッフをITCAより推薦する。具体的には、ITCA経由でITコーディネータ資格者に対し人材募集に関する情報を配信し、企業とIT専門家とのマッチングを促進する取り組みだ。
また、DX Tokyoは中小企業の課題全体像を同社独自の「DXカルテ」にまとめ、IT専門家へ事前に渡すことでコンサルティング先のアンマッチを防ぐ。将来的には、これらのノウハウを蓄積することで、中小企業のDXやIT専門家の活躍の場の拡充に貢献する狙いがあるという。