凸版印刷は5月10日、コンタクトセンターから、CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)運用、事務センター、データ管理および分析などデジタルマーケティング運用までワンストップで提供する新たな拠点「札幌エンゲージメントセンター」を北海道札幌市に開設したことを発表した。
同センターは2014年より、企業のカスタマーサポートを支援するコンタクトセンターとして運用されていた。今回はこれに加えて、AI(Artificial Intelligence:人工知能)などを活用したデジタル施策の運用から、紙帳票のデータ化などのオフライン施策まで対応可能な、高いセキュリティ管理機能を持った拠点として運用を開始する。
同センターは顧客データのインプットからアウトプットまでワンストップでのサービス提供を特徴とする。顧客データの分析やデジタルマーケティング運用に求められる顧客データのインプットから、アプリやEメール配信、コールセンターといったアウトプットまでをワンストップで支援可能とのことだ。
また、キャンペーン事務局の運用や紙帳票のデータ化などのオフライン施策と、AI-OCR(人工知能を用いた光学文字認識)やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などのテクノロジーを活用するデジタル施策とを組み合わせて、ハイブリッドなサービスの提供も可能としている。
さらに、ICカードや生体による入退室認証に加えて、建物および開発/運用ルームへの入室制限により、個人データの持ち出しやデータ改ざん、不正閲覧などの不正行為を未然に防ぐセキュリティ機能も備えている。