イスラエルに本拠を構えるNexarは5月10日、日本法人「Nexar Japan」をジャコーレと合弁で設立し本格的に営業を開始することを発表した。Nexar Japanの代表取締役にはジャコーレ代表取締役の平戸慎太郎氏が、支社長にはモビリティのマッピング分野で経験を持つ山本幸裕氏が就任する。
Nexarはドライブレコーダーなどから収集したリアルタイム映像から、危険が伴う情報をAI(Artificial Intelligence:人工知能)によって検知する、リアルタイムマッピング技術に強みを持つ。
道路標識や工事区間、穴、障害物といった道路上で起こるさまざまな事象を検知可能で、静的または動的を問わず高速道路や一般道路のAIデジタルツインを作成できるという。これまでにアメリカアリゾナ州フェニックスで同社のリアルタイムマッピング技術を活用した自律走行可能な地図を作成しているとのことだ。
同社のプラットフォームは自社製ドライブレコーダーと他社製の市販ドライブレコーダーを使った運用実績を持つ。そのコア技術は、視覚データの処理と伝送に関連する演算と通信処理の課題を克服し、低遅延と低コストを達成するためにエッジとクラウド側それぞれの機能を最適化する点にあるという。
同社は、今後日本でも本格的な到来が予測される自動運転時代に対し、必要不可欠となる自律走行可能な地図作成によって貢献することを狙っている。