freeeは5月9日、Mikatusを現金対価での簡易株式交換により完全子会社とする旨の合意書の締結を取締役会において決議し、両社間で合意書を締結したことを発表した。
Mikatusは税理士のための税務、会計、および給与の一気通貫な管理機能を持つオールインワンシステム「A-SaaS(エーサース)」を会計事務所やその顧問先に対して提供している。今回の子会社化により、freeeは同社のサービスに加えて新たにA-SaaSも提供できるようになることで、より多くのスモールビジネスを支援できるようになると期待される。
freeeはこれまで同社が提供してきた統合型クラウドERP(Enterprise Resources Planning:企業資源計画)サービスに、Mikatusが提供する会計事務所のためのクラウド税務、会計、給与サービスやノウハウが加わることで、会計事務所とその顧問先であるスモールビジネスのクラウド化を推進して、利便性向上を目指すとしている。
また、freeeはMikatusがA-SaaSで培ってきたクラウドサービスにおけるノウハウを迎え入れることで、会計事務所およびその顧問先で使えるクラウドサービスを提供できる体制を整えるとともに、A-SaaSの既存ユーザーにも同社のサービスに接する機会を提供し、会計事務所を通じたスモールビジネスへの価値提供を加速するとのことだ。
なお、今回の株式交換の効力発生予定日は2022年6月30日。