日立産機システムは4月22日、レーザ技術の開発、レーザ印字装置の製造、販売を行うドイツのメーカー「PHOTON ENERGY(フォトンエナジー)」の株式買収に関するすべての手続きが完了し、同社の株式を100%取得したことを発表した。

日立産機システムは、食品や薬品、電子部品などにトレーサビリティとして日付やロット番号などを印字するインクジェットプリンタを中心に、コーディング&マーキング事業を40年以上にわたり展開している。

また、フォトンエナジーは、ピコ秒の超短パルスレーザやマーキングシステムなどの技術をもつメーカーで、ドイツや周辺国を中心に医療用器具や電子機器、半導体などの特殊用途向けレーザ印字装置に強みを持つという。加えて、同社はアジア・北米事業の強化を進めているとのことだ。

  • フォトンエナジーのレーザ印字装置

    フォトンエナジーのレーザ印字装置(提供:日立産機システム)

近年は高精細かつ消えない印字、環境配慮の必要性が高まっており、溶剤を使用しないレーザ技術による印字の事業機会が拡大しているという。日立産機システムは今回の買収により、同社の印字技術とフォトンエナジーのレーザ技術やノウハウを融合させることで、事業の競争力を向上させる計画だとしている。