ヴイエムウェアは5月9日、Kubernetesの現状に関する調査結果について伝えた。同調査は、従業員数1,000人以上の企業で、Kubernetes に責任を持つソフトウェア開発および IT プロフェッショナル776名を対象としたもの。今回、2018年、2020年、2021年に続く4回目の調査となる。
チーフストラテジスト - Modern Apps & Multi-Cloudの渡辺隆氏は、Kubernetesが主流になりつつあることを示す兆候として、デプロイされているクラスタ数の急激な増加を挙げている。
2020年の調査では、30%がクラスタ数を5以下と回答、50個以上と回答したのは15%だったところ、2022年の調査では、5つ以下のクラスタは12%、50を超えるクラスタは29%だったという。
来年度の計画について、回答者のほぼ半数(48%)が運用するKubernetesのクラスタ数が50%以上増加すると予想し、さらに28%はクラスタ数が大幅に増加(20~50%)すると予想している。
また、Kubernetesを導入する要因については、ソフトウェア開発の向上が上位を占め、62%がアプリケーションの柔軟性向上を、54%が開発者の効率向上を選択した。
渡辺氏は、「企業が Kubernetes を採用する主な理由の1つは、急速に拡大するクラウド運用にメリットがあるから」との分析を示したうえで、今回の調査で、オンプレミスやシングルクラウドへのデプロイからハイブリッドやマルチクラウドへのデプロイが増えている傾向が見受けられるとコメントしている。