米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は4月28日(米国時間)、「Google Releases Security Updates for Chrome|CISA」において、Google Chromeに複数の脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。
脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Google Chrome version 101.0.4951.41 for Windowsよりも前のバージョン
- Google Chrome version 101.0.4951.41 for Macよりも前のバージョン
- Google Chrome version 101.0.4951.41 for Linuxよりも前のバージョン
脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Google Chrome version 101.0.4951.41 for Windows
- Google Chrome version 101.0.4951.41 for Mac
- Google Chrome version 101.0.4951.41 for Linux
修正対象となった脆弱性のうち、特に深刻度が高いものは次のとおり。
- CVE-2022-1477: Vulkan解放後の使用による問題 (重要)
- CVE-2022-1478: SwiftShader解放後の使用による問題 (重要)
- CVE-2022-1479: ANGLE解放後の使用による問題 (重要)
- CVE-2022-1480: Device API解放後の使用による問題 (重要)
- CVE-2022-1481: Sharing解放後の使用による問題 (重要)
- CVE-2022-1482: WebGLにおける不適切な実装 (重要)
- CVE-2022-1483: WebGPUにおけるヒープバッファオーバーフロー (重要)
修正対象となっている脆弱性は30個で、これらのうち7つは深刻度が重要(High)に分類されており注意が必要。CISAは、上記のセキュリティ情報をチェックするとともに、必要に応じてアップデートを適用することを推奨している。
Google Chromeはメニューから「Google Chrome について」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってGoogle Chromeを再起動することでバージョンアップが適用される。