アクセンチュアは4月27日、企業が保有するデータのさらなる価値を引き出し、データ駆動型の企業経営を支援するAIソリューション「AI Powered Knowledge Sharing」の本格展開を開始したことを発表した。

「AI Powered Knowledge Sharing」は、社内に点在している知見やデータを集約し、経営からオペレーションの最前線に至るまであらゆる事業プロセスでデータを容易に活用できる環境を構築することで、データに基づく企業経営の実現を支援するAIソリューション。

具体的には、AIが音声やテキストなどでインプットされるさまざまな形式のリクエストデータを理解し、膨大なデータの中から瞬時に最適な情報を提供する。社内に蓄積している多様なデータを最大利用することで、データ駆動型の事業運営を支援して事業成長を促進する効果が期待できるという。

すでに「AI Powered Knowledge Sharing」を採用している企業もあり、例えば東京ガスでは2021年10月から運用を開始している。同社は古くなっていた情報の最新化と分散していた知見を集約して一元管理し、自然言語処理技術を実装した検索システムを活用して、文章検索で必要な情報を取得できるようにしている。

これにより、コールセンターのオペレーターが適切な情報を素早く利用できるようになり、応対時間が短縮してスーパーバイザーへのエスカレーション対応が約14%低減するなど、さまざまな改善効果が生まれているとのことだ。