全国の高校生が科学の知識や応用力を競う「第11回科学の甲子園全国大会」が開かれ、東京都代表の筑波大学附属駒場高校が優勝した。主催する科学技術振興機構(JST)が25日発表した。
予選となる都道府県大会に計666校、7725人の生徒が参加登録。3月19日の全国大会では、各都道府県から選抜された47校が各地の会場で理科4分野、数学、情報の筆記競技に取り組んだ。各60点、計360点満点の得点で総合成績が決定。同校に続き、第2位は千葉県代表の県立東葛飾高校、第3位は愛知県代表の海陽中等教育学校となった。今月25日、表彰式がオンラインで開催された。
共催する茨城県の森作宜民教育長は表彰式で「今、目の前にある自分が大好きなことを深く掘り下げ、10年、20年後の皆さんが科学者、技術者としてさまざまな謎の解明や発見をすることを大いに期待している」と呼びかけた。来賓の末松信介文部科学相は「これからの社会では、複雑で解決が難しいさまざまな課題に直面する。この大会への参加は、自分でよく考え、周りとも協力し解決策を見いだす力を身に着ける、非常に良い機会になったのではないか」とあいさつした。
科学の甲子園は科学が好きな全国の高校生が集い、競い合い、活躍する場を通じて裾野を広げ、トップ層を伸ばすことを目指し2011年に創設された。第12回は来年3月、茨城県つくば市で開催される。13年には中学生版の「科学の甲子園ジュニア」も始まった。
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