凸版印刷は4月25日、医療機関から収集した電子カルテデータを基にした、診断患者数、処方患者数、性別、年代などの情報を直感的な操作で分析できるツール「DATuM IDEA」を開発したことを発表した。

  • 「DATuM IDEA」ロゴ (c)TOPPAN INC.

    「DATuM IDEA」ロゴ (c)TOPPAN INC.

「DATuM IDEA」では、ダッシュボード上から年代や性別等のセグメントを指定すると、即時にチャートが連動し指定セグメントに絞り込まれた状態で表示できる。これにより、データ処理の専門知識がなくても直感的な操作でデータ分析を行えるという。

また、電子カルテデータに登録された疾患名を用いた分析が可能。レセプトデータ上では調整されてしまう病名での検索ができることで、薬剤の適応外使用の状況把握も可能。さらに、薬剤投与後の検体検査結果値分析も可能になるという。なお、患者の個人情報などが復元できないよう、匿名加工された電子カルテデータを活用しているという。

  • ダッシュボード画面イメージ (c)TOPPAN INC.

    ダッシュボード画面イメージ (c)TOPPAN INC.

「DATuM IDEA」を活用することで、疾患における治療実態の把握や、医薬品使用に関する有効性・安全性の分析などの目的のため、主に製薬会社が定量的かつ実際の医療行為に即したデータを参照・分析することが可能。これにより、効果的・効率的な医薬品開発や治験モデル構築、個別化医療実現に貢献するとしている。

  • 提供メニュー例 (c)TOPPAN INC.

    提供メニュー例 (c)TOPPAN INC.