学情は、4月21日、2024年3月に卒業(修了)予定の大学生と大学院生、518名を対象に行った就職活動に関するインターネットアンケートの結果を発表した。

今回の調査のテーマは、「ジョブ型採用(職務に応じて適切な人材を雇用する方法)」についてで、「ジョブ型採用への興味」「ジョブ型採用に興味がある理由」「職種別インターンシップへの興味」の3点が調査項目になっている。

調査結果としては、「ジョブ型採用」について、「興味がある」と回答した学生は7割に迫るという結果になったという。

  • ジョブ型採用に興味はありますか? 出典:学情

その理由としては、「配属ガチャ(新卒入社後に配属先がランダムに決められること)を防ぎたい」「仕事内容が明確だと、ミスマッチも防げると思う」という声が多くあがった。

学情はこの結果について、「終身雇用」が当たり前でなくなりつつある現在、主体的にキャリアを形成していくことが必要になっていることを背景にあげ、「総合職」としてキャリア形成を企業に委ねるのではなく、あらかじめ仕事内容や配属先が明確な「ジョブ型」で主体的にキャリアを描いていきたいという意向が、「ジョブ型」への関心につながっていると分析している。

また、仕事内容や配属先が明確な「ジョブ型採用」を活用することも見据えて、仕事理解を深めたいという意向も増えていることを理由に、職種別に具体的な仕事を体験できる「ジョブ型」のインターンシップがあれば「参加したい」と回答した学生も7割を超える結果になったという。

  • 「ジョブ型採用」に興味がある理由 出典:学情