パナソニック ホールディングスは4月20日、米国を中心にスタートアップ企業への投資を行う「Conductive Ventures(コンダクティブ・ベンチャーズ)3号ファンド」(3号ファンド)を組成し、アメリカ合衆国カリフォルニア州において運営を開始したことを発表した。
投資規模は2億米ドル(約258億3940万円)。2017年4月に組成した1億米ドル規模の1号ファンド、2020年9月に組成した1億5,000万米ドル規模の2号ファンドに加え、高成長なスタートアップ企業への投資をさらに拡大していく考えだ。
パナソニックは1号ファンド組成以降、25社を超えるスタートアップ企業への投資を実施。代表的な投資先はデジタル技術を活用したリテールプラットフォームのCSC Generation、ゲーム開発者向けブロックチェーンソリューションのForte、AI(人工知能)ベース人材リクルーティング SaaSソリューションのHireEZなど。
運営を開始した3号ファンドでは、人工知能、デジタル技術、新しい働き方、金融技術などをテーマとしたソフトウェア、ハードウェア、テクノロジー・イネーブルド・サービス、ブロックチェーン技術といった領域を狙う。初期の市場検証を終えて高成長ステージに入ったアーリーステージの企業に焦点を当てた投資および投資先企業への支援に注力する。
同社は、これらのスタートアップ企業との連携による新たな事業機会の開拓や、投資活動を通じて得られるインサイトを通じ、成長性の高い事業領域における同社グループの将来の事業創出につなげる方針だ。